日時:  5月20日(火) 午後6時~8時半

場所:  青山学院大学渋谷区青山キャンパス     
      総研ビル10階第17会議室

講師:  アンドリュー・ウォルパートさん 通訳:冠木友紀子さん

テーマ: 言葉とスピリチュアリティー

 イギリスのシュタイナー教育教員養成機関で長く
 教育に携わってこられたウォルパートさんが、
 英語とスピリチュアリティーの関係について
 深いお話をしてくださいます。
 またとない貴重な機会ですので、奮ってご参加ください。


〈報告〉 (今井重孝さんより)

アンドリュー・ウォルポートさんは、ユーモアにも富んだ方である一方、
お話の内容は、「言葉とスピリチュアリティー」について、
シュタイナー的な観点を入れた話としては、
これ以上の話は、誰もできないのではないかと思わされるような
深くまた密度が濃くそれでいてわかりやすい、お話でした。

多岐にわたりながら全体が体系化されたお話を
短い文章では、とてもご紹介できませんが、
その片鱗を以下少しお伝えできたらと思います。

(1)コミュニケーションの手段としての言語
(2)内的な経験としての言語
(3)最も人間的な活動とは何か
(4)他者に生きる言葉
(5)自然科学的認識の清華と言語化の持つ宇宙的意味

といった流れでお話が1時間半以上(通訳を含む)にわたってなされました。
それぞれのところで、とても示唆的なお話が、なされたのですが、
とりわけ、中心的と思われた主旋律は、以下の内容になるかと
思います。

言葉に表すということは、自分の思考(+感情意志)を客観化
することであり、自分の思考(+感情意志)から距離をとり、自由になり
自分の思考(+感情意志)と自分との関係のありかたを自分で変更する
可能性を持つことでもある。

この意識化の働きこそが、今の人類の発展段階において
もっとも重要な営みなのであり、この営みにより、
すべての人間は、宇宙の進化、人類の進化に寄与することが
できるのである。
なぜなら、言葉は、万人が使用できる道具であるから。(芸術などは
一部の人間にしか創造できない)

自分のもやもやした思考感情意志を明瞭な言語として
生み出す努力が、大切なことなのだ。それが、その人が
宇宙に付け加えることのできることなのだ。

言葉が発せられた瞬間に、言い換えると、思考が言葉に固定された
瞬間に、動的な思考は、死せる思考に変質する。ところが、
その死せる思考である言葉が、他者に受け取られると
他者は、死せる思考を、自分の中で、生ける思考として再生させるのである。
死と再生、死と復活の秘儀。
これこそが対話の持つ秘密なのである。

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